あけましておめでとうございます!
2016年もよろしくお願いいたします。

三が日はお休みをいただき、4日から仕事が始まりました。
昨年はたくさんの方のご支援を受け、とても面白い仕事や制作を多数担当させていただきました。
本当に、周りの人に恵まれているなと毎日感謝しております。この場を借りてお礼を申し上げます。

大晦日には地元の仲間達と餅つきを楽しみました。
今回は年始の挨拶を兼ねて、2016年にどういうチャレンジをしていきたいか、を述べていきたいと思います。めちゃめちゃ長いですので、読み飛ばして興味あるところだけ目を通していただけると幸いです(^o^
「知覚カウンセリング」を利用できるスペースを増やしていきたい
2015年の最も大きい達成は、「知覚カウンセリング」という研究成果を世に出せたことだと思っています。今までえいごやの中で存在していた技術を体系化して見える化し、パッケージとして外部にも提供できるようになりました。
この知覚カウンセリングは、学習者の知覚特性を明確にして、勉強が苦手となってしまう理由を解き明かせるという特徴を持っています。また、教科書や授業など、自分の得意な教材や方法論を選定できる、という「メディア(教科書などの教材)に接続するための補助」としての役割も確立することができました。これらの技術を持ったカウンセラーを育成し、いろいろな場所に学習アドバイザーとして配備したい、と考えるようになりました。
半年以上の研修期間をかけ、3教室分のカウンセラーを育成しました。現在も毎週事例検討会を行っています。
えいごやで提供している湘南台、辻堂、戸塚の三教室をまずは知覚カウンセラー常駐スペースに変えようと思っています。いつでも行けて、いつでも相談できる。そんな地域に開かれた学習スペースをデザインしたいです。また本屋さんとコラボレーションして、教材コーナーに机が置かれて、そこで自習できるし学習相談も合わせてすることができる、という構想も進めています。
ITがこれだけ発展し、普及を続けている今の教育界は、もう人間ができることはほとんど残っていません。僕はその残りの仕事を2つに分類して考えています。ひとつは新たなメディアやサービスを創造し、更新していく仕事。もうひとつは、人間とメディアを接続する仕事です。前者は多くの起業家が挑戦している分野ですが、後者は未だ現場の先生の不断の努力に支えられている分野です。
「自分に合ったメディアを選択し、その利用のための継続的なコンサルティングを受ける」この形が次世代の教育のメインの活動になっていくと思います。
子どもだけではなく大人も対象に、学びたい教材を一緒に選定してコーチングを行う教室を2016年も展開していきたいな、と思います。
湘南の誰もが自分にぴったり合った学びを手にできるようにします!
最高にコスパの良い幼児英語教室を実現する。
おかげさまで2015年もえいごやKIDS大好評でした。えいごやではおなじみの木津さんデザインの湘南台新教室もオープンしました。
色とりどりの教室デザイン。幼児教室、英語保育、音楽教室の3つの要素が有機的に結合します。(えいごやKIDS湘南台新教室)
新規事業とは面白いもので、「伊藤さんは幼児教育も手がけられてるんですね、うちも実はこんな子ども向けサービスを展開しているんですが・・・」と新しいアドバイザリーのお声がけをたくさんいただいた一年でもありました。幼児教育関係の全国区のサービスの調整はとてもスリリングで、様々な問題を考える必要があるタフな仕事でしたが、とてもやりがいのあるプロジェクトでした。
えいごやでは、0歳〜9歳の期間を「Creative basis(創造的基礎の育成)」と呼んでシステム設計を行っています。2015年は幼児教育に関わることが多かっただけに、今の時代に最も合った幼児教育をデザインすることは急務かつとても必要とされていることだと改めて感じました。視察してきた多くの学校は「しつけ」と「創造性を守ること」が両立できず、苦しんでいる所が多く見られました。
2015年、「学力の経済学」というSFCの中室先生の大ヒット書籍や、ヘックマン教授の「幼児教育の経済学」により、「教育に対するコストパフォーマンス」という概念が業界に一気に流通しました。その中で、将来の収入や中学生以上の教育コスト減に期待されている要素として「非認知的能力」が挙げられていました。これは学習効果が測れる(点数化ができる)認知能力に対して、意欲や長期的計画を実行する能力、他人との協働に必要な社会性、感情的制御などで説明されています。この非認知的能力を幼児期に養成することが大切であり、なにより「コストパフォーマンスが高い(お金をかけた分のリターンが大きい)」と説明されていました。塾や学校の現場で見ていても、自ら探究心を持って学べるシステムを持っている生徒はそもそも教育にかかるお金が少ないな、という実感もあります。
えいごやkidsのコンセプトは開設時より「非認知能力」に近いところにおいており、英語の言語訓練だけではなく、創造的な活動をどう奨励していくか、ネイティブたちとの多様な人間関係をどのように実現するか、ということを常に考えてカリキュラムデザインをしてきました。えいごやキッズは提案されている非認知能力を踏まえ、それをさらに超えるようなコスパを目指してさらに加速していきます。その高いコスパの根拠は以下の2つです。
1、受験に直接的に接続する幼児教育を提案
大学入試のAO入試への変化が話題になっていることはご存知でしょうか。2020年にはほとんどの入試がAO入試型へ変化すると言われています。そうなると、従来のような高校2年生や3年生から準備していくような受験勉強ではなく、小学校から高校まで、長い期間でどのような行動をしてきたか、どのような問題意識で行動してきたか、ということが問われるようになります。その時代において、予備校のような従来の授業型のサービスを利用していると教育費が膨大になってしまいとても成立しません。そうなると中学や高校のサービスをメインで利用して対策する、ということになるわけですが現在の中高のキャリアプランニングは、生徒個人の資質に大きく依存する内容になってしまっています。つまり、AO入試型の時代になればなるほど、前述した「非認知能力」の差によって二極化することが考えられるわけです。その時代の入試のために必要な能力をえいごやキッズのカリキュラムは安価に提供できるようなシステムを整えています。
2、新たな時代の中学や高校の授業に最も必要な能力こそが「Creative basis」
次世代の授業として、タブレットなどの映像授業を利用した反転授業やワークショップ型の授業が次々と提案されています。2015年は実際にそのように教室で実施された先生も多いと思いますが、現場では「やってくれる生徒はやるけど、そうでない生徒には全く作用しない」という声であふれています。この現象をえいごやでは、元々家庭で行なわれるCreative basisが身についているかどうかだと考えています。自分の考えていることを外に出すことはとても難しく、アイデンティティに大きく響いてくる問題で、特殊な訓練が必要なのです。
これからの中学、高校で計画されている授業を最大限に利用するためには、創造的な積極性がどうしても必要で、それを身につけるための幼児教育が絶対的に必要と考えています。物怖じせずに自分の考えを述べ、間違いを恐れずに様々な仮説を提案できる学びの姿勢は、幼児期に確立できるものでもあります。
最高のコストパフォーマンスを誇る幼児教室を2016年もさらに加速させていきたいと思います。
えいごやキッズに通わせれば通わせるほど、将来必要な教育費が下がります。
子育てを中心とした社会の実現に向けて
身内や友人知人の、悪意善意織り混ざったヘイトスピーチから両親を守る。
社会的な繋がりを増やすことによって両親の負担を軽減する。
実際に子育てに苦しんでいる人たちの相談にのっていると、残念ながら僕の暮らす藤沢地域でも上記の2つについてはあまり支援の形が実現できていないと感じています。もちろん制度などは一昔前に比べたら劇的に進歩していると思うのですが、全員がうまく使えているか、というとそうでもない。特にコミュニティベースで両親を支援していく、という視点が全く足りていないと思います。
子どもというのは経済学的に見ても最大の地域資産とみなすことができます。その資産を保持することによってその地域がどのくらい発展するのか。僕たち子どもがいない勢も他人事ではありません。その大切さを実感できず、子育てに協力できない姿勢というのは間接的に僕らの生活を狭めているわけですが、そう考えている人は少ないようです。これはとりもなおさず地域教育の責任であり、僕ら教育側が積極的に取り組んでいかなければいけない課題です。
解決策のひとつは、学生の社会参加の機会を増やし、地域コミュニティの一員として活動したいという考え方を盛り上げていくことだと思います。そのためには前述した「非認知能力」がとても効果的に作用するはずです。
また中高生や大学生などを対象にした、子育てやライフプランをテーマにした学び合いの場を前年にも増して多く設けていきたいと思っています。
子育てをみんなが思いやり、協力してくれる街づくりを目指します!
「パーセプション・アプローチ」に基づいたコンテンツ開発を進めたい
パーセプション・アプローチというのはえいごやが中心になって提案している、「教育の方法論選択にユーザーの知覚を検討するという要素を入れる」というアプローチ法です。授業をどう作るか、だけではなく、「本やWEBコンテンツをユーザーの知覚を考えてデザインする」という応用をすることができます。年末に担当した東京大学の研究室のデザインも、使用者の知覚を判定し、ストレスなく研究に没頭できるような要素で構築されています。
2015年は、知覚カウンセリングに付随して得られるデータに基づくコンテンツ制作の案件をたくさん担当させていただきました。ここで紹介できないのが残念ですが、ローンチされているものも製作中のものも含め、とても魅力的かつ次の時代を見据えた実用的なサービスに仕上がったなあ、と実感しています。お声がけいただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。去年は主にスマートフォンアプリなどのweb媒体が多かったのですが、今年は書籍なども手がけていきたいなあと思っています。
使いやすいデザインと、使いやすさを数値化してタイプ別診断できるようにします!
AO入試に対応するための高校を対象としたサービスを展開したい
今年は東大をはじめとして、国立大学のAO入試対策の案件を多くいただきました。それらの対策を進めるに当たって気づいたことは、「高校が全然指導の準備ができていない」ということです。2016年度初めて実施された東京大学のAO入試などは特に顕著で、100名の募集定員に対しての出願数がわずか173通しかありませんでした。1次審査を突破した人数は149名ですので、東大としてはびっくりするほどの低倍率でした。その背景には、出願したいけれど方法がわからない生徒が存在したでしょうし、出願しようとして学校の先生に相談したところ「無理だから一般入試に集中するように」というような指導をされる生徒さんも散見されました。今回でケーススタディもできると思いますので、来年からは徐々に改善されると思いますが、AO入試の具体的指導ができる学校はとても少ないのが現状だと思います。大学の授業制作などの実績を多数持っているえいごやが積極的に、高校と協力体制を作っていきたいと考えています。
湘南地域のAO入試対策なら国立でも私立でもえいごやにお任せください!
教育心理学×開発経済学の方法論制作を進め、スタンダードに押し出したい
東京大学の青山先生の多大な協力により、2015年は開発支援としての知覚カウンセリングの開発を大きく進めることができました。この開発の経験を通して、教育を志す人に開発経済学の基礎を共有していく取り組みを目指していきたいな、と思うようになりました。教育をひとつ上の上位概念である「社会」と併せて捉えなおし、再構築する試みを、2016年はぐっと進めていきたいなと思っています。開発経済学のジャンルの著作を見ていると、教育のための提言が多く、教育サービス側に役に立つ知見の宝庫です。教師や教育機関運営者向けのコンサルティングをはじめ、一般の人にも人材育成や社会学について考えてもらえる場を多く設けていきたいと思います。
開発経済学や厚生経済学はとても便利なので教育に携わる人はぜひ知ってほしい!
レストランアロームをさらに素敵な場に
SFC生の心のふるさと、レストランアロームを閉店騒ぎから引き継いで2年になりました。当初の予定とは違い、伊藤家総出でワイワイ楽しく運営していますが、なんとか2015年も無事に越せることになりました。
たくさんのSFCの大先輩たちの力をお借りし、メニューや営業スタイルなどの調整を行った結果、2015年にはほぼ黒字化を達成しました。昔はほぼ学生だけで客単価が著しく低かったのですが、地域の方に認知していただき、ランチやパーティを中心に、たくさん利用していただけるようになりました。その反動で学生が行きにくくなってしまったという問題もありますので、2016年はさらに営業形態を強化し、今は体力的に難しいので予約を中心とした対応となっている夜営業なども再開し、またSFC生たちで賑わうアロームを取り戻していきたいと思っています。今は体調不良でお休みしているマスターとも、なんか新しい事業が少しずつ始められたらいいなあ、と考えています。
昔ながらのアロームの良さと、経営的な好循環を両立させる!
オリジナルの楽曲製作を進めたい
2015年は僕の音楽活動としてもひとつの節目になりました。2013年にウガンダに渡航した友人に贈る曲を作りたい、と始めた一連の音楽プロジェクトが結実し、アルバムにして無事本人に渡すことができました。
そこで生まれた最後の一曲の「Nekton」は、はじめての完全オリジナル曲になりました。作曲を支援してくれた真友ジーンさんというSFC在学中のアーティストの全面的な協力により、共作として世に出すことができました。本当に嬉しいです。ありがとうございます。藤沢に開店したコワーキングスペースNektonさんのテーマソングとしても採用していただき、多くの人に聴いていただくことができました。今年はさらにオリジナル曲の音源を増やしたいなと思っています。
Nektonはこちらで視聴できます。ぜひ聴いてみてください。
ちなみに2013年〜2015年に制作・演奏した楽曲12曲をまとめたアルバムは音楽関係の友人限定で配布しましたので、もし欲しいという酔狂な方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただければ差し上げます。
オリジナル楽曲制作、いたします!ライブやイベントの場にもぜひ呼んでください!
ミュージカルや演劇などの自己表現の場を拡張したい。できれば企業ベースで。
地域の企業がプロデュースするミュージカルなどの機会を増やしていきたいなと思っています。コスプレしてストーリーを演じながらゴミ拾いをするというCSRのイベントなど、2015年は素敵な取り組みが日本全国で散見されて、とてもいいなあ、と憧れています。演じたり歌ったり踊ったり、昔のように習い事ベースでやるのではなく、社会参加のひとつの機会として気軽に参加して自己表現を楽しめるようなイベントを仕掛けていきたいな、と思っています。
社会人も気軽に自己表現ができるような地域にしていきたいです
いろいろ思いつく限り書いてみました。
2016年もやりたいことたくさん!どれも構想中ですが実現のためにどんどん動いています。
もし興味がある項目があれば一緒にやりましょう。
それでは、2016年も全力で飛ばしていこうと思います。
本年もよろしくお願いいたします。
伊藤雄吉




