えいごや湘南台教室は、2010年度グッドデザイン賞を受賞しました。その最も重要なポイントが、この垂れ壁と光幕天井です。ぜひ、この存在感と居心地の良さを体験していただきたいと思います。
もともと個別指導は、床に置くタイプのパーテーションを使う場合が多く、その閉塞感と不安感(誰が覗いているかわからない)はとても問題だな、と思っていました。またこのデザインを行った2008年の前年、とある塾で痛ましい事件が起こり、授業の様子が見えなくなってしまうことはセキュリティ上もとても大きな問題だな、と感じていました。
そこで、それらの問題を解決する大きなアイディアとして、天井からパーテーションを生やすことにしました。天井から140センチのレベルまで垂れ下がってくる壁をくぐり、中に入ると、頭の上は光の幕に包み込まれて仕切られるので安心して授業を受けることができます。また目線の高さは木と鉄を組み合わせた棚で授業どうしの目線が交差しないよう、工夫しました。この棚により、安心して仕切られるけれど、閉塞感はなく、広いオープンスペースのような空間と、個別指導に適したミーティングのやりやすい環境を両立することができました。