人間は何かを見たり聞いたりすると、私たちは頭の中に像(表象)を作り、認識します。こうすると、次にその対象と出会ったときにすぐに適切な行動をとることができるからです。
読んでも理解できない、覚えられない、間違った行動をとってしまうなど、これらの問題は脳内表象を構築する段階(認識のプロセス)に問題があると考えられます。
私たちが勉強をするとき、最も重要なのは適切な脳内表象を作り上げることです。しかし、従来のやり方では問題を解いたり、読んだりするだけで、脳内表象の作り方が得意な人とそうでない人で差がついてしまっていました。皆さんの周りにも、一度見ただけですぐに覚えてしまう人がいたのではないでしょうか。このような現象は、「一度の機会でうまく脳内表象が作れている」と解釈することができます。
この脳内表象は、少しのコツでうまく扱うことができます。
方法は紹介しているようにいくつかありますが、一番のコツは脳内表象を自己確認するための方法を持つことです。
この資料で提示されたエクササイズを繰り返し行うことで、「理解」というものを1段階上のレベルに押し上げてゆくことができます。